生成AIを使って仕事をするために、現段階では確固たる資格はまだありません。
日本ではAIの普及率も他国と比べ低いですし、その事からもどれぐらいのスキルレベルか分からなくても「AIを使える人」と名乗れてしまう状態ではあります。
そんな中、2023年8月に生成AI活用普及協会(GUGA)による資格試験「生成AIパスポート」が開始されました。
この試験は内容から言っても
- 仕事に活かしたい方
- 生成AIをもっと深く知りたい、学びたい方
- AI初心者を脱したい方
「ChatGPTの使い方」というような使い方の基本を知って終わりではない先を学びたい方には、目標を持って取り組める試験になるでしょう。
AIの基礎から学びたい方は、知識と資格両方を得ることができます。
私がこの資格に興味を持ったのは、情報だけが溢れる中でしっかりと生成AIを学びたいと思ったからです。
今回は「生成AIパスポート」試験の概要と試験のために勉強すべき内容をまとめましたので、参考にしてください。
生成AIパスポート試験とは何か
生成AIパスポートとは、文字の如く生成AIに関する試験で、
生成AIに関する知識や活用法などのスキルを取得していることを証明するための試験です。
国内最大級の生成AI団体である、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が発行する認定試験で、スキルの可視化をするための資格制度です。
GUGA公式が試験対象者として示しているのは
GUGA公式サイトより引用
- 仕事がなくなるかもと漠然とした不安を感じている
- 生成AIを仕事に活かしたい
- 生成AIをうまく活用できるようになりたい
- 生成AIについて体系的に理解したい
私は生成AIをざっくりと試した結果、「この先は何をすればいいんだ?」という部分で迷っていたので、この資格はとてもわかりやすい目標になると感じました。
\初心者が意識して学ぶならおすすめ /
生成AIパスポート試験に合格することで何が得られるのか
冒頭でもお話しましたが、まだこの資格を取ることで仕事に直結する段階ではありません。
しかし、この資格を取ることでGUGAではこのようなメリットを提示しています
GUGA公式サイトより引用
- 社内でのキャリアアップの機会が増える
- 就職・転職など求人市場での競争力が高まる
- 業務の効率化によりパフォーマンスの向上が期待できる
- 新しいアイディアの創出に役立つ
- 生成AI活用におけるリスク回避ができる
- 社員の教育に使用し生成AIを使える人材を増やせる
など
今いる会社はもちろん転職や起業などの仕事の面で役立つスキルであるということ。
元々何かスキルアップしたい、勉強したいと漠然と考えている方たちにも選択肢としてAI関連の資格は今後注目されるでしょう。
今、日本では様々な資格があり、認知度的にも権威性的にもどうなのかという資格も沢山あります。
まだまだAIが普及していないこの国において、AIに疎い方にこの資格を提示しても理解してもらえないかもしれません。
しかし、この資格の勉強範囲を習得すれば、知らない時と比べAI活用の提案などにも繋がる知識を得ることができます。
生成AIパスポート試験概要
ここからは「試験を受けてみたいな」という段階でもしっておきたい概要についてまとめました。
今後変更もあるかもしれないので、概要については試験申し込みの前にサイトで確認してください。
-
生成AI パスポート
生成AIパスポート試験はAIに関する基礎知識、生成AIの簡易的な活用スキルの可視化をするための資格制度です。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情 ...
guga.or.jp
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 学歴、年齢、実務経験等の制限は一切なし |
開催形式 | オンライン(IBT方式) |
試験時間 | 60分間 |
問題数 | 60問 |
出題範囲 | シラバスより出題 |
出題方法 | 四股択一式 |
受験費用 | 11,000円(税込)※学生は5,500円 |
生成AIパスポートではIBT受験に必要な機器および受験環境として「スマートフォン」も記載されていました
禁止事項
- 持ち込み禁止
- デュアルディスプレイ禁止
- 録音・録画・配信禁止
- Web閲覧禁止
- 不正行為禁止
- 試験中の行動規制
試験スケジュール
生成AIパスポート試験は年3回行われます。
2024年のスケジュールは以下の通り(スケジュールは変更の可能性あり)
申込期間 | 受験期間 | |
---|---|---|
第1回 | 10月1日0:00〜1月31日23:59 | 2月1日0:00〜2月29日23:59 |
第2回 | 2月1日0:00〜5月31日23:59 | 6月1日0:00〜6月30日23:59 |
第3回 | 6月1日0:00〜9月30日23:59 | 10月1日0:00〜10月31日23:59 |
試験当日の流れは、IBT方式なので、マイページログインし、さらに試験ページログインします。
\生成AIに関する数少ない試験/
生成AIパスポート試験出題範囲と勉強法
出題範囲は「シラバスより出題」とのことですが、公式ではPDFで試験出題範囲を確認できるようになっています。
生成AIパスポート試験勉強法
GUGA監修の公式テキストがあり、内容は以下のような項目になっています。
- 第1章 AI(人工知能)
- 第2章 生成AI(ジェネレーティブAI)
- 第3章 現在の生成AI(ジェネレーティブAI)の動向
- 第4章 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則
- 第5章 テキスト生成AIのプロンプト制作と実例
「AIとは何か」というところからChatGPTやディープフェイク、プロンプト、また個人情報や著作権などの法の部分の内容も入っています。
ネットだけで情報を集める、AI関連の本を読み漁るのは効率が悪い気もしますので、テキストを使いつつ分からない部分はさらに調べていくという形で進めています。
参考書としては、公式テキストの方が内容が濃いと思いますが、問題集で解いて理解度の確認ができるという意味では、バランス的に問題集付きテキストの方が良いかなと思いました。
本での購入は公式で、試験申し込み時にテキストの購入[1,980円(税込)]も合わせて申し込めます。
GUGA公認の問題集付きテキストもあります。
問題に関しては、公式サイトでもサンプル問題があるので、そちらで試すこともできます。
また、GUGAのLINE公式アカウントには「生成AI パスポート AIクイズ アプリ」があります。
「生成AI パスポート 公式テキスト」の内容をAIに学習された、学習ツールになっています。
まとめ
I関連の資格は今後増えてくるでしょうし「どの資格に信頼性があるのか」の見極めにも時間はかかりそうです。
生成AIパスポートに限らずですがAI関連は、日々進化しています。
なのでこのような試験の問題の変化や追加項目、難易度も今後上がるかもしれません。
試験に合格した後も、情報のアップデートは必要になるでしょう。
逆に言うと難しくなる前に取っておくという考えもできますね。
興味がある方は是非トライしてみてください。
\サンプル問題で理解度を確認できる /
生成AIパスポート試験対策
GUGA公認の問題集付きテキストもあります。
AI関連の試験
Google AI Essentials
GoogleではAIツールを使う方に向けての学習として、「Google AI Essentials」を提供しており、AI技術の基本的な理解から、具体的な応用まで、AIを扱う上で知っておきたい内容を学べます。
コースを修了すると、Google から認定証が発行され、履歴書やポートフォリオに記載できます。
「Google AI Essentials」の概要や、受講手続きの流れについては、こちらの記事で解説しています。
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Google AI Essentialsの受講方法と内容を徹底解説
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